三浦しをん 『神去なあなあ夜話』 [読書]
<たしかに林業はきつい仕事だけど、楽しいこともたくさんあるように思えるんだが……。俺が黙っていたら、三郎じいさんはなだめるように言葉をつづけた。
「いまは、また状況がちがうで。勇気みたいな若いもんが、ようけ山に来てくれる。いい時代になったもんや。(後略)>
「林業に"ゆるーく"かける青春を描いた話題作」『神去なあなあ日常』の続編はやっぱり面白かった。主人公の勇気くんはあいかわらず自意識過剰でおバカだけど、それが若さというものだろう。携帯もなかなか通じない山村で林業のお仕事をして、恋をして…。とても可愛い。それにしても、森に恵まれた日本、この国の林業は、中山間地は、これからどこに向かうのだろうか。
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