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神門善久『日本農業への正しい絶望法』 [読書]

日本農業への正しい絶望法 (新潮新書)

日本農業への正しい絶望法 (新潮新書)

  • 作者: 神門 善久
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/09/14
  • メディア: 単行本

個人的には、この先生の提言(農地政策における①平成検地、②徹底した情報公開、③人から土地への大転換)については、それが出来る安定した政権があるなら、十分に検討の余地があると思うのだが、関係者を片っ端から切って捨てる本書の内容は、最初は読んでいて面白いが、そのうち痛々しくなる。どうぜ厳しい現実を知るなら、実際に生産活動に携わる人の話を聞いた方がいいし、政策を実現するならまずその環境を整備するために努力した方がいいような気がする。希望は捨ててはいけない。


<舌が愚鈍化した日本人に農産物の安全性だの品質だのがわかるのだろうか?>(62p)
<農家といえば地権者であり、土地の希少な日本では地権者は往々にして強欲だ。>(72p)
<政府と経団連とJAが予定調和的に、企業やJAによる脆弱なマニュアル依存型農業へと補助金を誘導しているのだ。>(175p)
<「自由」なはずの今日の日本においても、不愉快な正論を大衆は抹殺しようとする。>(230p)
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たかれろ

今年も一年お世話になりました(^^
良い年をお迎えください♪
by たかれろ (2012-12-31 21:23) 

sonata

>たかれろさん
ありがとうございます。
明けましておめでとうございます。
Facebookをやるようになってからブログをサボりがちです。
今年もぼちぼちよろしくお願いします。
by sonata (2013-01-02 20:38) 

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