アリー・コンディ 『カッシアの物語』 [読書]
厳しい環境的制約の中、
人が過ちを起こさず、健康的に生きるために、
結婚を含む多くの人生の要素が
「ソサイエティ」に管理された未来・・・。
『カッシアの物語』はそうした世界の中に生きる
17歳の少女を主人公としたラブ・ストーリー。
設定は、ジョージ・オーウェルの『1984年』を彷彿とさせるが、
それよりは少し若者向けに軽くなっており、
また、自由の大切さと自由に伴う責任ということを感じさせる意味では、
少し教育的な要素を含んでいるのかも知れない。
果たして個人、特に若者に失敗するチャンスを与えない社会というものの
行き着く先はどこにあるのだろうか。
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